SASAKA's Memo

消費したものや感じた事のメモです。

「意識高い系」という病

いろいろなメディアに掲載された著者の過去の記述をまとめたということで、ちぐはぐなモザイク画のような印象。意識の高い若者を上げたり下げたり、「意識高い系」と「意識高い系(笑)」を突如区別してみたりと主張も一環していないように感じられた。結局は最終章だけ読めば事足りるだろう。自身の承認欲求のためや、現状からの逃げ場としての意識の高い行動は生産的でなく、目の前の仕事や人脈に真摯に向き合った方がいいよという提言であろう。著者の(今考えると)痛い実体験もあり、それなりに説得力のある言葉として読めるが、本当にこれらの提言が必要な層には届くこと無いのだろうな。そう言った意味では「若き老害」の面目躍如といったところであろう。