SASAKA's Memo

消費したものや感じた事のメモです。

ラブホテル進化論

様々な偏見に遭いながら研究を続けてきたであろう事を考えると賛辞を送りたい。

 

どのような角度から対象に迫るかは研究者本人の趣味嗜好や興味に依存するところではあるが、ホテルの利用者(客)からの視点が不足しているように思えた。どのような基準でホテルや部屋を決定するのか、その変遷などを知りたいと思った。おそらくサービス提供側(経営者)に主導権があったこの業界も、その比重が利用者側に徐々に移ってきており、昨今の様々なサービスの革新に至っているのではないだろうか。最終章の未来を考える上でも重要な視点では無いか。

 

自動精算システムの登場が、対面を避けたいという利用者目線での発想ではなく、同時間帯に会計が集中することによるマンパワーの問題や正確に売上を把握し、従業員による横領を防ぐ経営者側のニーズによるものであった点はその典型であろう。

 

インターネットでの情報の提供などにも興味がある。おそらく風俗店などとはまた異なった形態が定着していて、今後館内システムと連動した予約なども可能になるのではないだろうか。海外での紹介のされ方にも言及されていたが、そのような日本人らしい効率の追求の結果が、彼らの心を惹きつける要因のひとつではないだろうか。

 

以下箇条書き。