映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~
B級グルメサバイバル、逆襲のロボとーちゃんと秀作が続いたので、少しハードルが上がってしまっていたのかもしれないが、残念ながら期待値には届かなかった。
前回の「父親とは何か」から「家族の団結」がテーマとなっている。メキシコ赴任が決まって勝手に単身赴任を決める冒頭から、度々家族のために身体を張るひろしの行動がすかされ、最後は皆で協力して問題を解決する。これは最近の物語で頻発される「尊い自己犠牲」を嘲笑しているように感じられた。
幼稚園のみんなの活躍が見られないのは寂しいが、引越しのシークエンスは泣かせる。みんなから貰った餞別の品が最後の武器になる展開もぐっと来る。風間くんとの別れ、再会を匂わせる最後のシーンでのみ泣いてしまった。日本帰国後を描かないのは上品で良いと思う。
サボテンについてあれこれ屁理屈を捏ね回さないのが「遊星からの物体X」みたいで好感が持てた。ただ人を食う未知の食虫直物だと。内部に水をしこたま蓄えているサボテンの弱点が水というのは首をひねらざるを得ないが、あのクリーチャー感は良く出来ていると思う。音に反応は「ワールドウォーZ」か。最後はまだ未消化だったということで食べられた人も救出されるのだが、消化されてないならどうして巨大化してたの?
以下箇条書き。
- 池上さんパロディ必要ある(旬じゃないし本人でもない)?
- 日本エレキテル連合は子供が笑っていたので良し(でもあのネタギリギリだよな)。
- 逃げ込んだバーのミスト感よし。
- 村の発展に固執する町長は「ジョーズ」の市長?
- トイレに行っている間にマリアッチがオカマになって戻ってきてた。
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